SW-1とは 


スズキとウォータースタジオの共同制作1号機だから「SW−1」(NJ45A)という名称となったようだ

一般に登場するのはコンセプトモデルだった。 この時からウォータースタジオと共同で製作して行ったのだろう。 1990年のモーターショーで「SW-1」の名称で登場した。 エンジンは水冷DOHCVツイン、排気量は249cc フレームはカウルに覆われているがダイヤモンドタイプだという。 フロントフォークは正立だ。

座席の下にはKTCのツールセットが収納されている。(バンドで止めるだけのところを見るとコンセプトモデルで興味を引くように作っただけに過ぎないようだが、後部座席も収納スペースとなっているようだ。 ガソリンタンクはダミーではいようで、後輪のサイドカバーの収納スペースはジェットヘルメットが入るとされているが、写真で収納されているのは半キャップのようだ。 市販モデルでは半ヤップは入らない。 似てはいるが大きな変更点が見受けられる。


通常は顧客ニーズを取り入れ、車両を製作するため、オフロードモデルやロードモデル、業務用車両など方向性は同じようなものになりがちだが、コンセプトモデルはちょっと違う。 特にSW-1は売り上げが低下している二輪業界で新たなオーナーを獲得する目的で製作した車両だったのです。

新たな市場を考える時、メーカーがどんな顧客をイメージするのだろう。
SW-1の場合 推定だが
・バイク好きというより、ファッションに気を使う人。
・市街(都内)を走る
・2人乗りでデートする
これらから
・家から近くのカフェ、ブティックに行く。百貨店前の街路樹の横に駐車する。
・運転手の男性は身長175cmでスーツに革靴、後部座席の女性身長は165cmワンピースにパンプス。
・住んでいる家はマンション5階(マンション1階の駐車場若しくは駐輪場に駐車する)
・自分で整備する人ではなく、修理はお店に任せる

こんなところだろうか。 すると車両のイメージとして
・服・靴を汚さない
・運転席・後部座席は極力低く、重心も低くする
・長距離を走る訳でない。そこそこの低トルクが欲しい
・エンジン音は静かで乗り心地の良いもの
・ファッションに興味がある人が乗るためある程度のインパクトは欲しい

こういったことを考えていけば、フルカバードタイプのスクーターをイメージできる。 
フルカバードではエンジンもフレームも全体は見えない。 コストを考え妥協していけば、フレームはダイヤモンドからバックボーンへ、エンジンはVツインからシングルへと変わる。  シングルとしたことでシート下のスペースも空き変わりにガソリンタンクをセット(低重心にもなる) 車幅も狭くなりさらに丸みを帯びる。
車幅が狭くなったことで足つき性も良くなったが収納スペースは狭くなった。 ガソリンタンクをエンジン後部に移動したことによりダミータンク内に収納スペースを作った(但し、バックボーンフレームとしたためダミータンク中央はフレームにより左右分断されている。 可愛らしく纏まり、1992年のモーターショーではいよいよ市販化か?と噂され、販売に至った。

販売はバイク店だけでなく西武百貨店でも展示し、販売を行ったという。 コストを下げたといっても専用パーツが多く、車体価格\68,8000-(税抜き)となってしまった。

浜松 スズキ歴史館(展示品)
NZ250・Goose・Volty・ST250などは展示していないが、SW-1は展示されていた。
比較的綺麗ではあったが傷の少ない中古車だった。